怒ること=悪いこと

私は小さな頃から、怒ることは悪いことだと思ってきた。

それは、よく父親がキレる姿を見てきたからというのが大きい。

思い通りにならないことがあると、母や同居している(父にとっては両親)祖父母に対して暴力や怒鳴り散らすことがよくあった。

その度に私はひどく悲しみ、心配をした。

自分が良いことをして、父を改心させようとしてきた。でもほとんど効果はなかった。


今なら少しわかる。

子どもの私には父親を変えることなどできないということを。

父親は私より大きい。そして、私は父をお世話するために生まれてきたんじゃない、と。


でも、やっぱり私は良い子でいようと、悪い人を改心させるために頑張ろうとしてしまうらしい。

だから、悪い人を作り出してしまうし、自由な人にめちゃくちゃ腹が立つ。


そうして、悪い人に対して怒鳴ると、

今度は自分が世界一悪いと思っていたことを自分がしてしまうので、めちゃくちゃ自己嫌悪になる。

めんどくせー人間とまたダメ出ししたくなる。


自分にキレることを許可してないくせに、めちゃくちゃ本当はやりたいのかもしれない。


そして、まだ怖かった気持ちを抑えているのかもしれない。

私のせいで父の機嫌がなおらなかったって罪悪感を捨てられないのかもしれない。

そうやって親と繋がっていたいのかもしれない。


父にキレられて本当に嫌だった。

だけど、わたしが怒ってもいいし、

怒ることを禁止しなくていい。